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人間の尊厳 vs 言論の自由

 最近、またニュースをにぎやかにしている一件がある。

 事件のあらましは、2006年にイラクで亡くなった亡くなったマシュー・スナイダーの葬儀において、カンザス州のウェストボロー バプティスト チャーチ(Westboro Baptist Church)のメンバーがプラカードなどを掲げて、葬儀の行われた教会の外で大声を上げて、嫌がらせをしたもの。

 「教会」というものの、いわゆる伝統的な教会とは違って、「神は、ホモセクシュアルを認容するアメリカを罰しようとしている。イラクやアフガニスタンでなくなる兵士は、その象徴である(罰を受けている)」というのがモットーらしい。どちらかというと、政治色の強いグループという位置づけが妥当に思われる。

 このウェストボローバプテストチャーチにたいして、マシュー・スナイダーの父親が訴えを起こして勝訴したものの、上告などの結果、「言論の自由」の規定について最高裁判所で論議されることになった。

 アメリカは「言論の自由」も「信教の自由」も憲法にうたっているので、たとえ「ネオ・ナチ(反ユダヤの団体の総称)」であろうと「KKK(クークラックスクラン 白人至上主義団体)」だろうと、法律に触れない限り、その行動の自由は守られている。
 ちなみにKKKのパレードは、現在でもあの有名な「白装束(三角形のかぶり物に、白いローブ。目の所に穴があいている)」の人もいるらしい。サウスキャロライナでも、この春にパレードがあったらしい。



 私が通った中学・高校はカトリック校だった。その入り口には、大きく「人間の尊厳」と彫られた、御影石の石碑があった。この前を通った10代の日々、「人間の尊厳」という言葉の重みを感じたことは、ない。

だが、この一連の新聞記事を目にしたとき、Human Dignity (人間の尊厳)の意味が氷解したのである。


 葬儀が行われている教会の外で、

「地獄に堕ちろ!」
「ホモだからこそ、神様からの罰を受けた!」
「兵士が一人なくなって、せいせいした!」

と叫ぶ人たちの、「人間の尊厳」に対する意識はどこにあるのだろうか。

 息子を亡くした両親の悲しみに対する、思いやりのかけらもない。なにより、亡くなった一人の人間に対する、敬意もない。

 人間の尊厳と、言論の自由。

こんなとき、「権利と責任の重さ」とか、「人間としての力量」とか、様々なことを考える。

 「合衆国憲法」を書いた当時の人たちは、人間としての「器」が大きかったのだろうか。
独立と自由を勝ち取った「建国の強い意志」をもった人たちは、今のアメリカをみて、何を思うのだろう。





 
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Comment

編集
とても残念な出来事です。

これは私見ですが、アメリカは自由主義、民主主義を謳った国家であると同時に、世界最大の保守的な宗教国家という顔もあるのが実際のところではないかと思います。
自治のあり方を統治機関の観点から見みると、ヨーロッパなんかは、ハプスブルグ家の統治形態が多分典型で、実質的な住民レベルの日常的な統治は、王権に基づく行政機関ではなく、宗教を司る教会がもっぱら担当していたかのような印象があります。独立戦争は、宗教的な独立のため戦争だった面もあって、言論の自由なんかは、完全に宗教/信仰の自由と表裏をなすものになっちゃたんだろなー と思いますが、協会を中心とするコミュニティの形成みたいなシステムは継承して(開拓当時なんかは普通にそうだったような感じです)、多くの人の日常的な価値観、倫理感は、ずっと開拓当時ぐらいのままでキープされてきたのかなーと思います。
今でも、保守的な南部バプペストが彼らの宗教的倫理感/教義?を基にアメリカの政治に影響を及ぼしているのを見ると、???という感じですが、いったいいつ書かれたんだかよくわからないぐらい昔の聖書に基づいて思考する人たちと、最近になってようやく確立された人権とは、なかなか折り合いがつくはずもなく、必然的にコンフリクトが生じるような仕組みが、この社会には内包されてしまっているのかもしれませんねえ。 コンフリクトが消えるのは当面難しいかもしれないですね。
だらだらと思いついたことを書いてしまいました。まとまりがなくてごめんなさい。
2010年10月10日(Sun) 00:37
編集
ども、ひでのです(`・ω・´)

動物の本能ってやつは非常にシンメトリーで
作用と反作用な感じなのですが
人の感情は非常に歪な形で厄介ですよね^^;

表向きは自分たちの主義主張のために戦う
しかし、感情は、自分たちの主義主張が受け入れられない場合、
自分たちこそが悪とされてしまうから戦っちゃうんでしょうね。
本能的強さより、誰しも悪の側にいると評価されたたくない感情が勝ってしまう為に
余計な争いを起こさせてるんだと思います。(宗教がらみの戦争とか特に)

怒りの気持ちって、よく火に例えられますが
火と出会って何万年もたつのに
未だに火事発生率0%に到達できない人類が
核燃料より扱いの難しい感情を「安全」にコントロール出来るようになるのかな?

もしかしたら、そんな「感情」を安全に運用できる定理がこの宇宙には存在するのかもしれませんが・・・
ひでのには見つけられないと思います。
ひでのが見つけられた定理は
日本の昔話の始まりは必ず「昔々、あるところに・・・」の定理くらい
感情コントロールの定理に届く位の手の長い人が現れるといいな^^
2010年10月10日(Sun) 01:54
本当に
編集
残念な事件ですね。この手の最高裁での争いは
憲法をどう解釈するかの法律学的な問題を、それぞれ
共和党と民主党の息のかかった判事が判断して...
本来の問題とは論点が違ってきてしまう気がします。
モーゼの十戒にしろ、イエス・キリストの教えにしろ
聖書で禁じられていることのすべてを守れる人間は
ほとんどいないというのに、この国では、どうして
ホモ・セクシュアルとアボーションだけがこれほどまでに
敵対視されてしまうのかと思います。
2010年10月10日(Sun) 16:31
編集
実際のところ、多くの人たちはこのカンザスの野蛮人を
さげすんだ目で見ていると思いますよ。
神という名の元に自分達のスローガンを掲げて
正当化しようとしているだけだもの。

神様は人を罰したりしないし、ましてや自分の宗派を信じない人間を
地獄に落としたりしない、と(私は)信じています。(宗派ないですけど)
人間の尊厳と言論の自由。
言論の自由を履き違えている人たちが多すぎるのに
うんざりしますねえ、最近。
でも彼の死がこういった形で人々の関心を集め、
やりたい放題のWBCへの社会制裁につながるのであれば
彼の死が無駄になることはない、ということは救われますね。
2010年10月10日(Sun) 20:07
編集
どうも根本を履き違えてる。

ホモも中絶もよくはないことなのは確かです。聖書の教えからすれば。

でもその点を主張するなら、人を殺してはならないわけだし、婚前交渉どころか婚前以前の問題のこの世の中、それらが自由なこと自体だって重罪なわけで・・・政治と宗教は間違いだらけが現実。
だって神の教えである聖書のことばをちゃんと理解してないんですもん。

まったくもって困ったもんです。
2010年10月11日(Mon) 10:10
編集
とても悲しい事件ですね。
ましてや葬儀中になんて。。 ひどすぎます。
世の中のあちこちである ’差別’ であって、 
教会や彼らの信じてるものを押し付けてるだけの
ような気がします。
神様や聖書を使って悪用してるっていうか・・・
確かに ”アダムとアダム’ ’イブとイブ’という組み合わせ
で神様は造ったわけではないけど。。。
私たちには、それをジャッジする権限もないと思います。

あたしからすれば、そのメンバーたちが
十戒のひとつである
”DO not use god's name in vain." を守ってないんでは?

そういう人に「クリスチャンです」って言って欲しくないですねぇ。
教会いってるから クリスチャンじゃなくって ’神様の歩んだように
行動できる人”がクリスチャンだと思います。

2010年10月11日(Mon) 14:56
SeaQueenさんへ
編集
宗教そのもの、あるいは教会の有り様については、それぞれの個人的見解があると思うのです。私自身としては、社会に悪影響を及ぼさない限り、個人がどんな宗教に信仰を求めようと、それは個人の権利だとおもっています。
たしかに、宗教の話を始めると、話題は尽きないのですが、それはまたの機会ということで。

今回は、「葬儀の時に、声を荒げて非難をする」人間の権利を尊重しなければならない、という構図に「人間として」最高裁判所はどういう見解を出すのだろう、と思ってしまった訳です。


2010年10月11日(Mon) 16:13
ひでのさんへ
編集
こんにちは!

人間の感情をコントロールするのは、まったくもって難しいですね。
特に小さな「教会」を設立した人たちは、「強力なリーダーシップ」を確保するために、「いかに自分(たち)が優れているか」を、集まった信徒に強烈にアピールしなければならない訳です。

そこで、北朝鮮のように「世界を敵に回しても、自分たちが優れた民族である」ことを鼓舞するために、「社会的責任」という言葉は、とても狭義な「社会」=「自己集団」になってしまうのかもしれません。
あ、話が飛躍し過ぎ。。。

「自分たちが他者より優れている、選ばれた者なのだ」という気持は持ちたい、となると、ラディカルなスローガンでも、「他者は悪魔に汚されつつあるから、助けてあげなくちゃ」という発想になってしまうのでしょうか。

多くの人が、この事件に眉をひそめてはいますが。。。
2010年10月11日(Mon) 16:27
Sakulanboさんへ
編集
連邦裁判所の仕事は、おっしゃるとおり、「判決や法律が、憲法に沿ったものであるかどうか」を見極めるわけですから、どんなことになるのでしょうね。

それにしても、言論の自由は守られるべき権利ですが、時と場所をわきまえない行動を「堂々と」とる人たちに「decency」の説明をどうつけるのでしょうか。。。。

人として、かなしいなあ、と思ったのでした。
2010年10月11日(Mon) 18:57
Hanakoさんへ
編集
> 実際のところ、多くの人たちはこのカンザスの野蛮人を
> さげすんだ目で見ていると思いますよ。
↑ そう思います。もちろん「anti-gay」を信じる人は沢山いるけれど、「時と場所を考えろよ」と思うのが、大方の見解だと思います。

が、私が「なんで?」と感じるのは、これを「連邦裁判所まで持って行かなきゃならない国」だということなんです。

>
> 神様は人を罰したりしないし、ましてや自分の宗派を信じない人間を
> 地獄に落としたりしない、と(私は)信じています。(宗派ないですけど)

↑ これは、Hanakoさんがまっとうな日本人である、という証拠ですね。神様がどう思うか、は別として、世界史的な観点からは「キリスト教に改宗しなければ、地獄へ堕ちるぞ!」といって、ヨーロッパ世界は地球を制覇したわけですから。

ただ、宗教による戦争や争いは、結局「信仰を旗印にした誰かによる、経済、権力の闘争」だと思うのですが、そう思うことができるのは、多神教をしっている人間だと思うんです。が、これも長くなるので割愛します。

人間の尊厳は、その信仰や生活様式によって差があることではないですよね。
旅立つものにたいする敬意だけは、忘れたくないものです。
2010年10月11日(Mon) 19:08
美佐ママさんへ
編集
聖書が書かれた時代、私的所有権とか著作権はなかったわけですし。しかも、初期キリスト教会やカトリック教会が「都合の悪いところは消した」かもしれないとか、「ついでに書き足した」とかいう場合もあると思っているんです。

ただ、聖書は「キリストが」「神は」という主語を抜いて語っても、人間の本質的な「良き人として生きるための」指標として、どんな生活様式の中にも当てはまる所は多くあるのに、なお「特定の意図がある者による解釈」がはいると、こうも「曲げて」説明できるのかと思うと、人間の「心」の問題というのはおくが深い。。。

私はやはり、「相手を赦す人」より、「お互いの存在を尊重できる人」になりたいなあ。。。


2010年10月11日(Mon) 22:12
yummyさんへ
編集
人間の心の狭さ、を見せつけられた感じがしますね。

私は「物事を善悪ではかる」と、「グレー」の部分をどうするの?ということになると思うのです。
誤解を恐れずに言えば、人間としてとても優れた人(人格者)で、人望もある人が「ゲイ」だったら、人間として「悪い人」になるのか?みたいな。

それにしても、葬儀の邪魔をするような輩に、「かみさま」を語ってほしくはないですね。
2010年10月11日(Mon) 22:26
編集
誤っているのは、宗教の名の下で行われる暴力です。
悲しむべきは、宗教の名の下で暴力を行う人間です。
2010年10月12日(Tue) 00:36
LaceyBlueさんへ
編集
> 誤っているのは、宗教の名の下で行われる暴力です。
> 悲しむべきは、宗教の名の下で暴力を行う人間です。
↑ 本当にそうですね。そして、同じことを何世紀にもわたって繰り返すことの愚かしさを学ばないのも、人間ですね。
2010年10月13日(Wed) 09:53












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プロフィール

Author:Kay Buckley
 名古屋生まれの名古屋育ちが、東京で働く間にオットに出会い、アメリカ南東部の街で数年。2002年から東部屈指のリゾート地での暮らしがはじまりました。

 補習校教師、通訳、情報誌編集長などを経て、さて次はなにをしようかな?
ワン子との暮らしや、リゾート暮らし、旅行や食べ物の話を載せています。

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