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新学期

「先生、自分のいいところって、そんなに無いんですけど~」


 NCに住んでいた頃、日本語補習校で教えていたことがある。
ある年の新学期の第一日目、私は生徒たちに「自分のこと」「将来の事」「自分について」なんでもいいから、作文を書かせた。ただし、15問程の質問表をつくって、それを埋めてから作文に取りかかるように。確か中学3年生と、高校1年生の担当だったときである。

その質問表の最初の質問である。

1。自分について、素晴らしいと思うところを3つあげなさい。
2。自分のこれから伸ばしたいところを、2つあげなさい。


「悪いところは、毎日いわれるからわかるけど。。。」
「この質問、全部答えないとだめなんですか~」

続く質問に、なかなか進めないのである。


 「悪いところなんて一つも聞いてないじゃない」と私が応える。

 「だって、これから伸ばしたい所って、悪いところでしょ?」

 「ちがうんだって。今は、発展途上ってこと。まだ外に出てないけど、これからもっと良くなる所とか、伸ばしたいところ。身長体重、サッカーの技術とかはだめ!性格とか向き不向きとか、そういうこと!君たちに、悪いところは一つもないってこと!」

彼らが一番先に書き入れたのは、「これから伸ばしたい所」からだった。

>>>>>>>> この先、まだまだ青かった時代の回顧録。興味のある方だけどうぞ。


 翌週、質問表と作文が戻ってきた。作文の出来不出来は、このさい問題ではない。

 私は生徒たちに「自分がかけがえのない、素晴らしい人」だと知ってほしかった。
そして同時に、「どの人も、いい所もこれから良くなる所も併せて持っている」ことを、ちょっと考える人になってほしかった。

 できれば、私たちはある日に突然変異のように「なりたい自分」とか「イメージする自分」になるのではなく、幼い頃から積み重ねてきた自分作りがこれからもずっと続いていくのだ、ということも感じてほしかった。

 さて、くだんの「素晴らしい所」と「これから伸ばしたい所」

Aさんは、「自分の意見をどんどん言えるところ」を素晴らしいといい、「人の話を良く聞く」ところを伸ばしたい。
Bさんは、「人の話を良く聞く所」を素晴らしいと思い、「自分の意見をいえるように」したい。

 素晴らしい所も伸ばしたい所も、さしてかわらない。一つは光で、もう一つは陰かもしれない。

 その年の保護者との懇談会で、お願いしたことがある。振り返ると、怖い物知らずとも言えるし、余計なお世話とも思うのだが、生徒達の「悪いところ」発言がどうにも心に引っかかったのだろう。

。。。。 一年に一回だけ、お子さんの成績とか日頃の行いがどうとか、そういうことを考えないで、「どういう人間として生きてほしいか、育ってほしいか」を振り返る日を作って下さい。そういう人に育つように、今の有りようがいいかどうか、一日だけでいいから振り返って下さい。  。。。。。

 日常生活の中で、そんなことかまっちゃいられないのだ。目先の事(たとえそれが3年先の大学受験でも)に忙しくて、「どんな人間になってほしいか」なんてことは、そのずっと先の話でしかない。

 でも、たぶん世の中のお母さんとお父さん達は、「親」になったそのときに、「この子が、優しい子どもに育ちますように」とか、「しっかり大地にたった人間に育てたい」とか、考えたのではだいだろうか。


 新学期。これからまた新しい一年がはじまる。

 あの作文を書いた生徒たちは、いったいどんな大人になっていくのだろう。きっと、明るく笑いながら、元気なエネルギーを発揮する、楽しい人として成長していると信じている。




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Comment

編集
ども、ひでのです(`・ω・´)

ごめんなさい、
えっとね、うちの母親とほんとに同じような意見で
彼等は、最低でもひでのレベルには育つはず(笑)

個人的には、競争すると、
自分の素晴らしいところと、伸ばしたいところに気がつけるはずだと思っているのですが^^;
(うちの母親も賛成してくれてますし(笑))

子犬同士の遊びがまさにそれ(笑)

日本は
運動会の徒競走はみんなで一緒にゴールとか
小学校の成績表も相対評価じゃなくて、基準があいまいな絶対評価(笑)
高みを目指さずに、足を引っ張るのが
高い位置に行ける方法の主流なのかも・・・
なんて心配もしたりします。

ひでのが子供の頃、母親曰く、
「ひでちゃんは女の子みたいにやさしいから」
この一言で、優しさを鍛え、ねこ嫁に接してます(笑)
2011年04月09日(Sat) 09:34
やっぱ
編集
あたしのKayさんだわー
わたし、そんな先生がいたらずうっと忘れられない~!!!
でも、Kayさんの話を読みながら、子供のいない私は
子供と言う文字を「オット」という文字に置き換えて反省してました。
ほんとに、褒めないですからねー、この妻(^^;)
家の掃除をしてくれるときぐらいしか「あなたってすばらしい!」
って言わない、ってことはオットには「掃除をする自分」が
「すばらしいところ」「これからも伸ばしたいところ」になるんだろうなあ・・・
こりゃいかん、再度、反省!
2011年04月10日(Sun) 11:40
編集
素晴らしい授業ですね~☆
学問だけではなく、人間形成のための教育も
大切ですね!

これから伸ばしたい所・・・
人生の折り返し地点をとっくに過ぎてるのに
いっぱいあり過ぎて困っちゃう(笑)
2011年04月11日(Mon) 09:11
ひでのさんへ
編集
> 個人的には、競争すると、
> 自分の素晴らしいところと、伸ばしたいところに気がつけるはずだと思っているのですが^^;
> (うちの母親も賛成してくれてますし(笑))
↑ そうですね。「競争」は、いろいろな事を教えてくれるんです。日本の運動会でびっくりしたのは、「徒競走」とか、ないんですね。「順位を付けるのは良くない」って。。
んじゃ、徒競走が得意だけど音楽はいまいちとか、縄跳びはめちゃ上手だけど走るのは不得意、という子どもたちは、「それぞれの得意分野を活かせない」と思うんです。
しかも、「それぞれ得意や不得意があってあたりまえ」という人間の基本を、知ることができない。

それって、社会生活が送れないんじゃないか?と、不安になります。

> ひでのが子供の頃、母親曰く、
> 「ひでちゃんは女の子みたいにやさしいから」
> この一言で、優しさを鍛え、ねこ嫁に接してます(笑)
↑ 男の人で「優しい」人は、強い人ですね。自分が精神的にも強い事がわかっているから、一歩譲ることができるんですね。
私、精神的に強いとは思いますが、オットに対して全然優しくないなあ。。。かなり反省ですね。
女の子が優しくないのは「片意地はって、かわいい」けど、オンナが優しくないのは「かわいげが全然ない」ってことかも。。。うわっ!
2011年04月11日(Mon) 21:08
いやいや
編集
> あたしのKayさんだわー
> わたし、そんな先生がいたらずうっと忘れられない~!!!
↑新学期ということで、やっぱり学校のことを思い出す訳です。
ところが、「若気のいたり」っていうか、「あおくさい」っていうか。。。

だって、続く質問は「子供の頃に読んだ本で、一番印象に残っている本は何?」とか、「小さい時、大人になったら何になりたかったか」とか。

> でも、Kayさんの話を読みながら、子供のいない私は
> 子供と言う文字を「オット」という文字に置き換えて反省してました。
> ほんとに、褒めないですからねー、この妻(^^;)
↑ 褒めなくても、完成しているってことね。

オットはやたら私を褒める。。。もっと伸ばすべき所が山積みってことですね~!!!きゃ~っ!
いま、気がついてしまった。。。
2011年04月11日(Mon) 21:14
バニパパさんへ
編集
作文にすると、生徒のいろいろな力がわかります。
思考力とか、忍耐力とか、丁寧かどうか。。。今はどうか分かりませんが、私がいた頃は2学期に全校作文コンテストまであって、大変だったけど楽しかったです!

> これから伸ばしたい所・・・
> 人生の折り返し地点をとっくに過ぎてるのに
> いっぱいあり過ぎて困っちゃう(笑)
↑ バニパパさんは、もう人間ができていますから。

仕事もして、しかもまだいろいろ生活が不自由なのに、週末は手弁当&お泊りでボランティアで沿岸地方にお手伝いを続けるバニパパさんに、感動すら覚えます。
そういうお父さんの背中をみて育つお嬢さん達は、ものすごく幸せ。
お父さんのような男の人は、きっとなかなか見つからないけど、必ず素晴らしい人と出会うことでしょうね。
2011年04月11日(Mon) 21:26
おひさです
編集
Kayさ~ん、またご無沙汰してます。

私も娘の通う中学校にKayさんのような先生がいてくれたらなあ~と思いますe-267
日本人って、何で褒めることをもっとしないんでしょ?
あ、Hanakoさんと同意見で私もダンナのことほめてませんが…(笑) 
娘もクラスや部活で欠点を指摘されては怒られてばかり。
だから子供同士もいつの間にか人の欠点を探してる傾向にあるような
気がして悲しい気持ちになります。

娘が小学1年のときに、担任の先生が「いいとこ探し」をしてくれました。
子供たちがクラスみんなのいいところを探してそれを書いてその子に
渡すというもの。娘がもらってきた手紙には「○○ちゃんはえがおがいいね」
「字がきれいだね」「やさしいから好き」「ガイジンさんだね(笑)」とか、
素直な意見がたくさん書かれてました。
私はその手紙を今でも大切にとっています。
娘が大きくなって何かの壁にぶつかったときに「みんな、こんなに想って
くれてるんだよ」と見せてあげたいと思って…。

Kayさんが教えた生徒さんたちも大きくなってKayさんの言葉を思い出し、
たくましく育ってくれてるはず。
2011年04月11日(Mon) 22:22
編集
Kayさん、我が家の子供達の先生になってくださいませんか?
というか、私もKayさんの生徒になりたいです!

子供達。
少し遅い始業式になってしまいましたが、14日から学校が始まります。
被災地からの転入生も数十名いるそうです。
どの子も、これから希望にむかっていけますように。

Kay先生の、言葉を明日子供達に聞かせたいと思います。
そして、私もそんな風に子供達に接していけるようになりたいです。
そして、私自身も残り半分、そんな風に生きていきたいです。
2011年04月12日(Tue) 07:39
編集
こんばんは。これから伸ばしたいところは…身長です!!(笑)とすぐ言いたくなった私に育てられた息子2人…二十歳は過ぎたが大丈夫でしょうか(泣)
子どもが生まれた時は自分が体験した辛い思いはしないですむようにと思いましたが、人の痛みがわからない人間になるのはイヤだし…親って勝手なもんだと思いました(笑)
2011年04月12日(Tue) 08:27
きゃぁ~!TCさんっ!
編集
お元気でした???
いや、TC地方はきっと地震の騒ぎも無かったとは思うけど、それでもちょっと心配しておりましたわよ~!

> 私も娘の通う中学校にKayさんのような先生がいてくれたらなあ~と思いますe-267
↑ これ、褒め過ぎ。書ききれないくらい失敗もやってますから。生徒に間違い指摘されたりとか。。(汗!)

> 日本人って、何で褒めることをもっとしないんでしょ?
↑ 褒めまくればいい、ってモノじゃないですけど、でも「個性を伸ばす」とか「いいところを伸ばす」ように方向付けをしてあげたいですよね。
だって、人は得手不得手があって当然なのだから。

> 娘が小学1年のときに、担任の先生が「いいとこ探し」をしてくれました。
> 素直な意見がたくさん書かれてました。
> 私はその手紙を今でも大切にとっています。
> 娘が大きくなって何かの壁にぶつかったときに「みんな、こんなに想って
> くれてるんだよ」と見せてあげたいと思って…。
↑ 「いいとこ探し」をして下さった先生も立派ですが、その手紙をとっているTCさんが素晴らしいお母様だと思います。そう、「いつか」のために。
でもきっと、お嬢さんに渡すのは「嫁にいくとき」になるような気がします。

> Kayさんが教えた生徒さんたちも大きくなってKayさんの言葉を思い出し、
> たくましく育ってくれてるはず。
↑ 「たくましく」育つ要素は、おおいにありましたね。
生徒達も、個性的でした。その上、ちょっと外れた先生(私だけですけど)に当たっちゃったから、「こんなはずじゃなかった」と、またそれなりにたくましくなるって。
2011年04月12日(Tue) 17:35
レックスママさんへ
編集
4月半ばの始業式ですか。
被災地からのお子さん達も交えてなら、先生方も心理的なケアのことを学んだり、これまでとは違った心構えをして接する気持も生まれると思います。沢山のことを学びながらの一年に、なりますね。

新しい土地で学び始める生徒さん達、受け入れる生徒さん達、それぞれ新しい出会いを大事にして、沢山のいい思い出を作っていってほしいですね。

レックスママさん、私の事を買いかぶり過ぎですって。ほんと、生徒に元気をもらってましたから。(笑)

子どもたちは、元気の素でエネルギーを沢山くれるけど、そのエネルギーゆえ、大人達はついていけないことも多々ありますが。。。でもその力をプラスにして、世界は進化し続けてきたと思えば、それは素晴らしい事ですから。

心配しないで眠れる夜が、一日も早く来るように。。。と祈っています。



2011年04月12日(Tue) 17:51
オスカーさんへ
編集
> 子どもが生まれた時は自分が体験した辛い思いはしないですむようにと思いましたが、人の痛みがわからない人間になるのはイヤだし…親って勝手なもんだと思いました(笑)
↑ だからこそ、「親」だと思います。「自分より、いい人生を」

わが親は、あまりに好き勝手な道を進むムスメ3人を見て、ある日突然達観しました。「本人が幸せなら、それで良しとしよう」。(苦笑)
ムスメとしては「あきらめた」と言われるより、嬉しかったかな。
今になって、親がどれくらい立派だったかが分かるんですよね。私は、学ぶのが遅いタイプみたいです。(笑)



2011年04月12日(Tue) 17:59
さすがKayさん!
編集
お久しぶりです。
あ~、Kayさんのような先生に出会いたかったです~♪

小さい頃、親、特に母親に褒められた記憶がほとんどありません。短所は怒られるたびに言われたので、サブリミナル効果で植えつけられました。親というのは、なぜ自分の子をよその子と比較して、劣っている点を並べ立てるのでしょうね?競争心を起こさせるというより、劣等感を植え付けるだけなのに。

学校の先生も、目立つような可愛い子や、優秀な子だけエコひいきしてたっけなあ・・・あまり良い印象がありませんね。

自分の素晴らしいところ、得意な分野に目を向けさせるという、
Kayさんの教育方針は素晴らしい!ごもっともです! こんな先生が生徒を見守ってくれたら、もっとポジティブに伸び伸びと成長できるし、日本の未来も明るいのにね。
2011年04月14日(Thu) 07:36
angelharmonyさんへ
編集
> お久しぶりです。
> あ~、Kayさんのような先生に出会いたかったです~♪
↑ だから、ちょっと外れた先生だったんです。
生徒から学ぶことのほうが、多いくらいでした。(苦笑)

自分のいい所を探すのがどれくらい大変かがわかれば、人のいい所を探すのもたいへん、ってわかりますよね。

やたら褒めればいいか、というとそうでもないけど、でも「悪い」と言ったらおしまいのような気がします。
あ、子育てしていない私が言っても、全然説得力ありませんね。

人間幾つになっても、「これからがある」と思えば、何とか楽しく生きていけるような気がします。私の場合は「これから開花するはず」ばかりで、全然ツボミのままなのが問題なんですけど。。。
2011年04月14日(Thu) 19:57












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プロフィール

Kay Buckley

Author:Kay Buckley
 名古屋生まれの名古屋育ちが、東京で働く間にオットに出会い、アメリカ南東部の街で数年。2002年から東部屈指のリゾート地での暮らしがはじまりました。

 補習校教師、通訳、情報誌編集長などを経て、さて次はなにをしようかな?
ワン子との暮らしや、リゾート暮らし、旅行や食べ物の話を載せています。

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