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読書のすすめ(前編)

 アメリカの学校は、8月半ばから9月にかけて新学年が始まる。学校や学年によっては「夏休み中に、課題の本を読んでくること」というのが宿題というところもある。

 随分昔のことだが、ノースキャロライナの補習校で、中学高校の国語を教えていたことがある。

 当時は一応、文部省(現文部科学省)から「授業要項」というのが送られてくるのだが、私がいたころはかなり自由裁量を認められていて、国語の授業中にスピーチやら社会の話をしたこともあった。

 ある週の宿題は、『読書のすすめスピーチ原稿』をつくることだった。

「これまで読んだ本ー英語日本語に関わらず、とにかく『絶対おすすめ、よまなきゃソン!』という内容で、一人一分のピーチを準備して、次の授業で発表する」というものである。

 授業当日、生徒は教壇に立ってスピーチをする。一分のスピーチの後、
「この本を読みたいと思った人、手を挙げて」という投票をした。一等賞は、一番挙手が多かった生徒である。

 挙手が少ないと「もっと手を挙げて、ボクの応援をしてよ!」という積極的なスピーカーもいた。

「読みたいと思う気にさせるスピーチ」というのは、要するに「セールス トーク」である。

 正攻法で「面白い本です」『感動します』と言っても、大抵「ふーん」で終ってしまう。

 中には、英語と日本語の両方で読んだ本について、「翻訳者の、こことここが、今イチへんな感じだった。みなさんも、ぜひそういうところを比べてみて下さい」という個性的なスピーチもあった。

 今でも鮮明に覚えている生徒がいる。彼は、こう言い放ったのである。

「ボクは、いままで本を全部読み通したことがありません。でもこの本だけは、最後まで読みました。ボクが読めたんだから、絶対面白い本です」

 もちろん、全員の手が挙がった。

 読書は、「本を読め〜」といって始められるものではない。
「一気に読みたい程面白い本」に出会うことができるか。そこでかき立てられた想像力や、心に響いた言葉が、次の本へ手を伸ばすきっかけになるかどうか。

 そういう「セールス トーク」ができるような環境が、コンピューターやゲームにハマった子ども達に届くのだろうか?とふと思う今日この頃である。

 あの「本を読み通せないボク」は、あれからどれだけの面白い本に出会えたのだろう。成長した彼に会って、聞いてみたいものだ。 


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Comment

編集
こんにちは。誰かに本をすすめるのは難しいですね~特にいろんな本を読んでいる人には(--;)漫画で「草子ブックガイド」ってあるのですが、こういうふうに自分の感想や感動を相手に伝えられたらどんなにステキだろう!!と思います。
今日はまだ早いですが、クリスマスがらみの本を買ってきましたが…ブログで紹介する時はいつになるでしょうか?(笑)
明日から9月です。お身体に気をつけてお過ごし下さいませ。
2012年08月31日(Fri) 03:52
面白いですね。
編集
日本人には苦手なスピーチですね。
実は先週は模擬患者への問診試験をしましたら、
声が小さくて聞き取れない人が多いのです。
(^^ゞ
また来週は自分達が見つけてきた治療院の見学発表会を開きます。
生徒にとっては相当なストレスだそうです。
(T_T)
これらの評価方法は教官が聞いて採点するのですが、
挙手による自分達での評価方法も面白いですね。
その場で目に見える評価方法ですから本人も手応えが有り、
頑張れるかも知れませんね。(笑う)
(^_^)
2012年09月02日(Sun) 15:48
オスカーさんへ
編集
> こんにちは。誰かに本をすすめるのは難しいですね~特にいろんな本を読んでいる人には(--;)
↑ えっ、そんなことおっしゃらないで〜!!
私はオスカーさんのブログを見ながら、最近メモとってますけど。「日本へ行ったら、買う本リスト」

> 今日はまだ早いですが、クリスマスがらみの本を買ってきましたが…ブログで紹介する時はいつになるでしょうか?(笑)
↑ 私もクリスマスがらみの本を一冊、昨夜読みました。私が読んだ本は、明るいクリスマス!という感じではなかったのですが、クリスマスだからあり得そうな短編集でした。


2012年09月02日(Sun) 19:25
イアンさんへ
編集
> 日本人には苦手なスピーチですね。
> 実は先週は模擬患者への問診試験をしましたら、
> 声が小さくて聞き取れない人が多いのです。
↑ そうそう、話し方って大切ですね。
私は地声も大きい上、「聞いて聞いてよっ!」ってタイプなので、うるさいですね。反省です。

スピーチは、声の大きさやアクセントの大事ですが、結局のところ「構成」と「自分の言いたいことを、どう伝えるか」の技術ですよね。
私は日本の政府関係者の記者会見でも、スピーチでも、聞いていて「???」という事が多いです。
「解るように、話してよっ!」と、思っちゃいます。

この「読書のすすめスピーチ」は、生徒の挙手の後で私の短い講評があったのですが、それはほとんど「参考程度」のことでした。
こういう一分スピーチ、楽しいですよ。生徒の反応を見ている方が、楽しいかな(苦笑)
2012年09月02日(Sun) 19:31
1分間スピーチ、そして本
編集
これ、うまくいくと聞いてるほうは楽しいですよね~!!
わたしも在職中、ときどきやりました。
2学期や3学期の初めなど、生徒にまだエンジンがかかっていないときに「今自分がハマっていること」のような簡単なトピックでこれをやらせると(英語の授業でしたがまずは日本語で)、一気に雰囲気が和んで、その後の休み時間にはこれまで話さなかった生徒どうしで話が弾んでいるのもよく見ました。Kayさんの「手を挙げさせる」テク、復職したらいただきます!(^^)

本…最近の子は「ケータイ小説」なら読む、という子も多いようで。アニメ・ゲーム関連の本(ノベライズしたもの)や、ライトノベルなら読む子、ネットで話題の本に興味を持つ子も。そのへんをきっかけに、本の世界に足を踏み入れる子たちもいるので、PCとともに育った世代にもきっと届くと信じます(^^)♪

…電子書籍も悪くないけれど、個人的には新しい本の質感や匂い、ページを開いたときに目に入る、印刷された活字それ自体にとても魅力を感じます。内容はいうまでもありませんが、「本」そのものが大好きです。
2012年09月06日(Thu) 12:15
Hiromiさんへ
編集
私は、講評を的確にするのも難しいな〜と学んだんですけどね。
でも、子ども達がやっぱり楽しいと感じる授業をしたかったので、こういうことが結構ありました。

最近は本を持って移動するのも重いし場所をとるので、KindallとかNookを考えています。でも、やっぱりページをめくる作業がない、というのは寂しい気がします。
そして、本屋さんでちょっと中をのぞいて見るときの、期待感。

やっぱりアナログ人間なのかしら?と思います。
2012年09月09日(Sun) 20:37












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プロフィール

Kay Buckley

Author:Kay Buckley
 名古屋生まれの名古屋育ちが、東京で働く間にオットに出会い、アメリカ南東部の街で数年。2002年から東部屈指のリゾート地での暮らしがはじまりました。

 補習校教師、通訳、情報誌編集長などを経て、さて次はなにをしようかな?
ワン子との暮らしや、リゾート暮らし、旅行や食べ物の話を載せています。

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