リゾートスタイル ~ 島くらし

ヒルトンヘッドアイランドー東海岸リゾートでフツーに暮らす
TOPスポンサー広告 ≫ Greenbier 輝ける歴史と隠された歴史(2)TOP旅行 ≫ Greenbier 輝ける歴史と隠された歴史(2)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | Comments (-) | Trackbacks (-)

Greenbier 輝ける歴史と隠された歴史(2)

さてこのグリーンブライアーリゾート、馬に乗ってトレイル散策とかゴルフとか、遊びには事欠かない。(写真はウィキペディアから借用)
images.jpg

 それでも、およそ1時間半かけてホテルの地下に作られた「秘密要塞」を訪れるツアーは、お薦めである。

「Greenbrier Bunker Tour (グリーンブライアー バンカーツアー、クリックで英語サイトへ)

 一般公開されている今日現在でも、この施設を管理する会社は企業のデータの保守を行っている。そういうわけでカメラ、スマートフォン、携帯電話などの持ち込みは一切禁止。ツアーが始まる前に事務所に預け入れ、ツアー中も監視カメラ作動中なのだ。

 このバンカー(要塞)は1959年から1962年に建設された。コードネーム「PROJCT GREEK ISLAND ープロジェクト・グリークアイランド(ギリシャ島プロジェクト)

 写真は、ツアー終了後におみやげにもらった絵はがきセットをスキャンしたもの。こんな封筒に入っているところが、いかにも。。。?
10032012204408_convert_20121005024656.jpg


 いわゆるバンカーは、アメリカと旧ソ連の冷戦時代に、
「原爆投下の際、大統領と閣僚、司法、行政(上院下院)を保護隔離する場所」として建造されたも要塞で、現在一般公開されているのは、グリーンブライアーのみで、「上院下院議員と,そのスタッフ1名、議員に同行した家族」を収容する施設である。
大統領と最高裁用のは、どこに要塞があったのだろう?

場所の条件は;
 ワシントンDCから500キロ圏内
 原爆投下の可能性がある町から離れている
 爆風、灰燼が風に乗って届かないこと
 バンカー(要塞)とバレない場所であること
 365日24時間態勢で、受け入れ準備を維持できるところ

 スパイ合戦も盛んな時代、各国は「いかに秘密裏に要塞を作るか」に頭を悩ませる。さすがアメリカと言うか、
「白昼堂々建てれば、誰の目にも『秘密要塞』には見えない」と、大型リゾート地を選んだ。
10032012204551_convert_20121005030407.jpg

 建物上部は、客室である。地下要塞に見えるが、実際丘を削って建造している。
10032012204522_convert_20121005030237.jpg

 放射能を遮蔽するため、ホテルの内部入り口も外の入り口も、1メートルを超える暑さのコンクリートの扉。
バンカーとホテルの間にも、5m厚さのコンクリートと土砂で放射能汚染を防備している。
10032012204556_convert_20121005031503.jpg

 ちなみにホテルからの入り口(ホテル側は広いロビー)は、派手なデザインの壁紙で、おとりの扉を閉めるとそこにドアがあることすら気がつかない。(写真はウィキペディアから借用)
Greenbrier_Bunker.jpg

 これまた『秘密を守るには、一部を公開した方が有効』というスパイ活動経験則にのっとって、緊急時にはオフィスとして利用される予定だった1540㎡(463坪)のエリアは、宴会場兼展示場として実際に「トレードショー(商業展示会)」会場として一般利用していたのである。

 18部屋の寝室があり、2段ベッドが並ぶ一部屋は60人定員、という現在の議員には考えられないような状況ではあるが、一応シャワーもトイレも完備している。
10032012204458_convert_20121005034803.jpg

 上院と下院の議会場も、学校の机のような椅子ではあるが、演台もちゃんとあるし、外のカメラと接続したテレビも完備。(Wikipedeaから借用)
mtgrm.jpg

 カフェテリアは現在、世界のトップシェフの腕をきそうBocuse D’Or USA の会場として使われたり、ホテルシェフのイベントに利用されている。
images3.jpg

 放射能対策のシャワーも別途あるし、手術室や入院施設完備の病院、焼却炉もある。全てのプロトコルはマニュアル化されている。

 外の様子をチェックする望遠レンズつきのカメラ(潜水艦のカメラみたい?)、ヨーロッパの関係国とも電話会議ができる通信設備(放射能なんぞ「へ」でもない、という代物)、国家予算と当時の最高のテクノロジーをつぎ込んだ要塞である。

 緊急避難がいつ発動されてもいいように、全ての電気、上下水、空調、最新鋭のコンピューターや通信機器、食糧、掃除を含める保守が30年の間、365日24時間態勢で維持されていた場所である。

 要塞内に入る人(保守、掃除人含む)は、「秘密保持義務、口外した場合は国家反逆罪になることを理解している」用紙にサインする。つまり、

 平時に、要塞について口外した場合は「問答無用の監獄行き」
 戦時下において口外した場合は、死刑

 30年の間一度だけ、ワシントンからの避難を実際に検討された時がある。
おわゆるキューバ危機、ソ連からキューバにミサイルが運ばれアメリカが海上封鎖した時である。

 そしてベルリンの壁が崩壊し、大陸間弾道ミサイル(発射されたら1時間半でアメリカに到達する)が開発されるに及んで、バンカーが「間に合わない」時代に突入する。
 
 そして1992年、ワシントンポストが「グリンブライアーバンカー」について、すっぱ抜いた。
その夜のうちに、この要塞について一番近くで管理保持していた担当者とその家族は、秘密裏に引っ越ししたされたという。

 あらゆることが国家秘密で、年間何十億に登る予算を「だれも知らん顔で通して」維持されてきたバンカーは、ここにその幕をひくことになる。

 秘密を口外した場合は国家反逆罪、とまで箝口令がしかれたにもかかわらず、FBIはワシントンポストの記者も、だれも逮捕しなかった。

 たぶん、「時代にそぐわなくなった施設を管理する意味がなく、予算をカットする適切な時期だ」という政府判断だったのだろう。

 現在、バンカーはCSX社が管理しているが、トップ企業のデータを管理する施設として利用されている。


   気に入って頂けた時にポチッ!としていただけると、とっても嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ビーチリゾート情報へ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


関連記事

Comment

No title
編集
kayさん、こんにちはi-265

お帰りなさいです~^^
ご旅行記、さかのぼって拝見してきました
読み応えがあってとても興味深かったです…!

グリーンブライア−・リゾート、とても広々としていて、
素敵な場所なんですね^v^
ホテルの外観も内装も、豪華ですね~i-189
現代風の利便性に富んだキチッとした雰囲気の
ホテルもかっこいいですが、調度品や建物自体の
雰囲気を楽しめるホテルも素敵だなあと思います
やはり狭い日本にいると(笑)、空間の使い方を楽しめるのって
外国ならではのリゾート、という感じがして
憧れますi-179

おお~、温泉が出る場所があるんですね!
アメリカの温泉、入ってみたいです(笑)
やはり日本みたいに、湯船につかることは
ないのでしょうか…??
(知らないことが多すぎてすいません^^;)
アメリカで温泉卵とか売ってたらびっくりしちゃいそうですよね^m^*


過去の歴史を実際に肌で感じる体験、
とても貴重ですよね。。
自分の国の歴史でも、知らないことや忘れかけていることが
たくさんあるので、こういう場所を見たり、記録を読んだりすることって
すごく大切だなあとしみじみ思います

シェルター的な存在、事故後の日本から見ると、
いろいろ考えてしまって少し複雑な気持ちになりました。。

作られた時代背景はいったん置いておいて、画像を拝見していると
スパイの秘密基地潜入!って雰囲気もあって
映画みたいでドキドキしてしまいます^^

地下って実は自分が想像している以上に、
いろんなミステリーゾーンや秘密基地が存在してたりして…
でも東京は地下鉄がめちゃくちゃいっぱい走ってるから
秘密基地は無理かな~i-229

日常の中に非日常があるのって不思議な世界に
迷い込んだような気がしますよね

とっても興味深い記事を拝見出来て
楽しかったです!
ありがとうございましたi-260
2012年10月05日(Fri) 00:59
やまねこさん!
編集
やまねこさんのブログ、ときどきハナコさん経由でお邪魔しているのですが、読み逃げですみません。

グリーンブライアー、長くなっちゃうなあ、と思いながら書いていたので、全部読んで頂いたなんて、もう感動しています!ありがとうございました。

この温泉水、グリーンブライアーの「スパ」で、使っているようです。この「スパ」のトリートメントで変わるようなデリケートなカラダでもないし、と料金表を見て諦めました。ただ、日本のような「温泉」って感じはゼロですね。
アイスランドに行くと、ホテルのバスタブの蛇口から温泉水(お湯)がでるところもある、と聞いたことがあります。そういうところに、行ってみたいと思います。

ところでバンカーツアーのとき、やっぱり頭をよぎるんですよ。
「原爆を落としたアナタ達は、その後も後遺症で一般市民が死ぬことをなんとも思わないのか」とか。

多分アメリカ人のほとんどは、チェルノブイリの事故後を知らないし、福島原発で現地がどうなっているのかも知らないと思います。日本のサイトをチェックするわたしさえ、よく知らないことが沢山ありますから。
そういう人たちにとって、このバンカーツアーは「アメリカの栄光の歴史」の一部のように感じるのではないか、と思ったのも事実です。

そういえば東京の地下鉄の新しいのは、首都圏に災害出動命令が出た時に、自衛隊が使えるようなデザインになっている、と聞いたことがあります。さすがに病院施設まではないと思いますが、緊急車両などが走るの〜?とびっくりしました。

地下は、やっぱりちょっと怖いけど見てみたい世界ですね。やまねこさんの妄想をかき立てる、沢山のヒントがありそうです。これからも、時々立ち寄らせて頂くので、よろしくお願いします!

2012年10月07日(Sun) 20:34
秘密要塞
編集
Kayさん、こんにちは!

本当に読み応えのある詳細な記事で、とても興味深く読ませていただきました。
ふだんブログというものを読まない夫も、「秘密要塞」という言葉にやってきて熟読していました。
これってつまり、大統領用と最高裁用のものは、今この瞬間もどこかできちんと365日24時間態勢で維持されているんですよね・・・きっと。そう思うと、ますます興味深いです。

ふだんは到底目にすることのないような場所の貴重な記事、どうもありがとうございました!!
2012年10月17日(Wed) 07:11
Hiromiさんへ
編集
こんにちは!お返事が遅くなってごめんなさい。

> 本当に読み応えのある詳細な記事で、とても興味深く読ませていただきました。
> ふだんブログというものを読まない夫も、「秘密要塞」という言葉にやってきて熟読していました。
↑ 「秘密基地」って、大げさでしたね。
でも、要塞の中を警護しているのは、軍人なんです。で、備品の中には「ライフル」もあるんですよ。
外からは入れないから、中の人に向かって使うことになるんですね。
「3ヶ月から6ヶ月の禁固状態になって、精神が堪えられなくなり外へ出ようとする人に対して使う」というものです。
そういうことまで考えたプロシージャー、やっぱり日本じゃありえない。。。と思いました。

> これってつまり、大統領用と最高裁用のものは、今この瞬間もどこかできちんと365日24時間態勢で維持されているんですよね・・・きっと。そう思うと、ますます興味深いです。
↑ あ、ワタシの筆不足です。
すでに全ての「バンカー」は、その役目を終えています。大陸間弾道ミサイルが飛んでは、どこに逃げようと思っても間に合いませんから。
それを考えると、これまた「逃げようがない」って、怖い世界です。。。

だらだら長くなってしまった文章を読んで頂いて、ありがとうございました!
2012年10月22日(Mon) 03:59












非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

プロフィール

Kay Buckley

Author:Kay Buckley
 名古屋生まれの名古屋育ちが、東京で働く間にオットに出会い、アメリカ南東部の街で数年。2002年から東部屈指のリゾート地での暮らしがはじまりました。

 補習校教師、通訳、情報誌編集長などを経て、さて次はなにをしようかな?
ワン子との暮らしや、リゾート暮らし、旅行や食べ物の話を載せています。

FC2ブログランキング
楽しんでいただけたら、クリックお願いします。

FC2Blog Ranking

カレンダー(月別)
06 ≪│2017/07│≫ 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
アマゾンUS お気に入り
試したものを、お勧めしています
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。